今日はどんな話をしようか。

羽川くるみの日常。

【易ノート】2/64坤為地(こんいち)

【2/64】坤為地(こんいち)

f:id:kurumi_hanekawa:20210803210535j:plain

1番目の乾為天(けんいてん)と打って変わって、坤為地(こんいち)は全てが陰爻で出来た卦です。

天と地が出ましたので、序卦伝の最初の一節「天地ありて然る後に万物生ず、天地の間に盈(み)つる者はただ万物なり」の状態になりました。

何もないところ(カオス)から天と地と空間に仕切りが出来たわけです。

乾為天は陽の極みなので満ち溢れた生気、坤為地は陰の極みなのでそれを受け止めます。そして、その間に万物が生まれてくるところから物語は始まるわけです(天から種が飛んできて、その種が地面で発芽し育っていくような)。

 

さて。

 

陽の象徴には男性があり、陰の象徴には女性があります。

坤為地は全てが陰爻(受け身)であるため、助けが必要または力が弱いものであるというのは読むポイントになります。

 

 上爻:坤為地の状況もここが終着点。

 乾為天に従う役割のはずが上爻まで来てしまった。要らぬ強さをもったばかりに、乾為天の龍(あちらは龍で例えていました)と争い血を流すことになる。

 

 5爻:君主の位置ではありますが、陰(力が弱い)であることには変わりない。

 その座でふんぞり返るのではなく、自分は力の弱い王であると自覚していること。

 

 4爻:(引き続き才能を隠している)

 袋の中に隠した自分の才能は他者からは見えない。咎めもされないが褒められもしない。君主のそばにいる身なので慎むこと。

 

 3爻:能ある鷹は爪を隠す。目立たない事こそが物事を上手く運ぶこともある。

 

 2爻:自分の陰という役割(従順でいること)を理解している状態。

 

 初爻:陰中の陰の初爻。力が弱いさまを霜に例えている。

 そっと触っても崩れて消えてしまう霜だけれど、踏み固めてしまえば氷になる。状況がどのようになるのか予知し慎重でいること。

 

 

 

 

 3/64水雷屯(すいらいちゅん)へ