今日はどんな話をしようか。

羽川くるみの日常。

水回りの話②

我が家の台所シンクの詰まり事件のお話です。
前回の「水回りの話①」では、対応してもらう業者をどう選べば良いかという一例を書きました。
今回は、悪徳業者に引っかかって相場の10倍近い金額を支払うまでの経緯と、
その後の対応についてを書いていきます。

悪徳業者に引っ掛かるまで

時系列としては、
・木曜日の夕飯時にシンクの詰まりに気がつく
・金曜日の昼頃にとある業者のHPに電話で問い合わせ
・1時間もしない間に業者到着→作業途中で追加対応が必要→承諾する(追加料金も承諾)
・作業終わりにテストで水を流すも一度詰まる→とりあえず流れた
・夕飯時に詰まり始める
・不在だった家族が帰宅→悪徳業者の可能性について指摘される

業者はあちこちHPやタウン誌を見たにも関わらず、結局料金が安いところをチョイス。
業者が来る前はよくあるオペレーター→担当者から折り返し→
「水詰まりを治して欲しい*1」という流れ。

以下、立ち会った家族からの証言。
・業者到着時に料金表の有無を確認しても「持っていない」と言われた
・水道管内を確認するようなスコープは持っていないと言われた
・対応中は作業員が2名いたため、邪魔にならないようにとシンク下が見えない場所に居た
・「Sトラップは問題ない」と言われ鵜呑みにした(見ていない)*2
・追加作業「床下の管を掃除しないといけない」といわれ、追加料金30万円を言い渡される
 この時点で「手持ちがない」→「コンビニでお金下ろせますから」のやり取りあり。
・床下を高圧洗浄機で掃除をしている音は2階に居た私の耳にも届きました
・スコープを持っていないと言っていたのに、「作業が終わりました」と管の中の映像を見せられたそう
・完了テストの際、一度は流れたのに業者が手を洗わせて欲しいとシンクで水を流したら詰まった→もう一度高圧洗浄機で作業して完了にした
各作業の内訳料金を知ったのは支払いが終わってから。なんと、そこには振込先口座番号も書いてあるという…

今、書き起こしても矛盾やツッコミどころが多々ありますね💦
正規業者に依頼ができたのは2日後のことなのですが、その時点でも父は「床下まで手を入れないと流れない」と信じていました。

悪徳業者の作業が終わった日の夕食支度時、少しの洗い物で水が溜まり始めます。聞いておいた作業員の携帯に電話するも留守電。まぁ、当然翌日の朝になっても折り返しはなく。
この頃、もう一人家族が帰宅。あれよあれよと、おかしい点が浮かび上がります。
・業者の住所は都内のバーチャルオフィス
・代表者の名前を調べたところ、ジュニアのスポーツ選手の名前と同姓同名。(結構珍しいお名前。騙りっぽい
・作業中に使った薬品について説明がされていなかった
口座振替を断られる理由はないこと
・相場よりだいぶ高額だったこと などなど

反撃なるか?消費者生活センターに問い合わせ

さて翌日土曜日、区の消費者生活センターに問い合わせることにしました。
この時点で大切なことは、時系列で整理しておくこと。
幸い、被害者である父がWordにまとめていたため、気がついたことを書き加えるだけで相談のたたき台はできました。
市区町村によって対応は異なるかもしれませんが、我が区は高齢者用とそれ以外の方で相談窓口が別でした。
父を横におき、私が話そうと思った矢先「被害に遭われた方からの問い合わせのみ承れる」と担当者の方。
そう言われてしまったら仕方ありません。受話器を父にバトンタッチ。
受話器から漏れる声を聞きながら、伝え漏れがないようにサポートしていきます。
業者から受け取った作業報告書や名刺、請求書をセンターにFAXして再び問い合わせ。
結果、相手は法律の合間を掻い潜って書類を作っているため、書類上は不備がないとのこと。
上記注釈1で書いた「相談したい」に留めて伝えるというのは、クーリングオフ制度は原則訪問販売に適用されるものなので、最初から「修理の依頼」をしてはいけなかったんですね。
ただし、高齢者を相手に途中「これをやらないと直らない」と、強引に事を進めた部分や説明不足を理由に動いてみましょうと担当者の方。
初めてクーリングオフ通知書を書きました。必ず追跡番号の残る方法で発送すること(特定記録郵便を利用しました)。
今回は依頼者が高齢者であることから、担当の方から先方に連絡を取ってくださることに。
「もし業者から連絡が入っても何も言わずに!」という点を強く言い渡されました。(二次被害防止)

焦っていいことは何もない!というこの手の業者選び。 先日「水回りの話①」をアップした後、フォロワーさんの中でも鍵のトラブルの話も急ですよねと伺いました。
何事も相場を知ることも被害に遭わないための材料と思いました。

2回に分けてお届けしました水回りのお話はここまで。
戸建ての方は住宅メーカーによってはサポート制度があるようです。(初期の現場確認や業者の斡旋など)
我が家は建て直して10年目なので今後も修繕が必要な状態。
サポート制度に早速申し込んだのは言うまでもありません。

この週末は部屋の掃除をしたり、近所に出かけたり。
道端を彩る花々に癒される日々です。

*1:この時点で修理の依頼は×。様子を見て欲しいが正解

*2:正規業者の対応からするに悪徳業者は中を見ていないことが分かった