今日はどんな話をしようか。

羽川くるみの日常。

大 嘗 宮 に行ってきました。

平成から令和へと元号が変わった今年、普段は馴染みのないの儀式を見聞きする機会が増えましたね。

例年の『新嘗祭』(豊穣を祈る)に代わり、今年は皇位継承の儀式として『大嘗祭』が11月14日(夕方から翌未明)に行われました。


この儀式が執り行われた『大嘗宮』が11月21日〜12月4日まで公開されていたので、神道講座の課外授業的に行ってまいりました。

 

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私が行った公開最終日は快晴!

人も多かったですが紅葉も見れてラッキーとなりました。

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こちらはフジテレビの記者の方の記事。

大嘗祭で取材をされたそうです。

https://sp.fnn.jp/posts/00049533HDK/201912261130_hashimotohisashi_HDK


一般公開は外側の垣根から見るのですが、3方向から見れる+宮内庁配布の資料を照らし合わせることが出来たので助かりました。

 

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(この人波に乗って近づきます)

 

https://www.instagram.com/p/B5zVlriFp4N/?igshid=wbbx9bjyxuj8

(⬆️当日の様子)

 

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(こちらは廻立殿)

 

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さて。

ここからは課外授業らしく師範からの解説を掻い摘んで記します。

①鳥居の位置

儀式が行われる悠紀(ゆき)殿と主基(すき)殿を守るように4方向に鳥居がありました。

通常神社では鳥居をくぐることで穢れを祓うように出来ているのですが、これは儀式が行われる場所そのものを守る役目も担っているということ。


②内部の様子

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内陣と呼ばれる内部の様子。

解説には『天皇陛下が神饌(新穀をもって調製された御食・御酒など)をお供えになり、御拝礼の上、御告文をお奏しになり、自らもお召し上がりになる』とあります。

陛下がお座りになる場所(御座)以外に、神様がお越しになるための場所として、神座と寝座があります。

以前、師範代から「神無月(出雲に全国の神様が集う月)が過ぎても、大嘗祭が無事終わるまでは気をつけてね」と言われたことを思いだしました。

建物への結界はその土地の神様にお願いして結ぶものですが、今回はいわば国の結界を結び直すという「代が代わりましたので〜」というご挨拶のお役目でもあるのかなと思います。


そして記事にもありますが、今回の東の新米として栃木県『栃木のほし』が、西の新米として京都府キヌヒカリ』が献上されました。

亀卜で占うのは何県まで。どのお米にするかはJAさんで検討して決めるとか。

ちなみに、平成の大嘗祭で新米に選ばれたのが秋田県あきたこまち』と大分県『玖珠米』。今回のお米も今後人気が出てくるんでしょうね。


また、悠紀殿が東・主基殿が西とされますが「どこを境にしているのか」や「皇后様が昔はどこまで入れたのか」など時代によって変わってきている筈という見解もありました。

何はともあれ、沢山の人が一代に一度の『大嘗祭』、そして『大嘗宮』を見る機会があるということは凄いことだなぁと思いました。